深夜の部屋には、洗濯物用の柔軟剤の匂いがまだ少し残っていました。
アリスガワ「神宮司さんと暮らしていると安心が特別なことじゃなくなくなりました。」
神宮司「きっとアリスガワさんの背景になったのですね」
アリスガワ「はい。でも、背景なのになくなる想像をするとなんだか少し怖いです」
神宮司「空気に似ているかもしれませんね。普段は意識しませんが失うと生きていけない」
アリスガワ「それと。愛情ってもっと派手なものだと思っていました」
神宮司「長く続く愛情は眩しい光。というより体温のようなものに近いのかもしれません」
静かな夜が二人の間に少しずつゆっくり積もっていきました。
