連休明けの朝は街全体が少しだけ眠そうでした。駅へ向かう人の流れもどこか現実に戻りきれていない顔をしていました。
アリスガワ「休んだはずなのに連休の後って妙にからだが空っぽになります」
神宮司「祭りの後に似ていますね。賑やかだった時間が終わると静けさが急に輪郭を持ち始めているように感じるものです」
アリスガワ「静かなだけなのに少し寂しいです」
神宮司「人は刺激が続いた後、普段の時間を無音のように感じるのかもしれませんね」
アリスガワ「戻っただけなのに失った感じがするんです」
神宮司「非日常は、日常を一度遠くへ追いやりますから」
電車のブレーキ音が朝の空気をすーっと震わせていました。
