(神宮司)「朝晩がだいぶ涼しくなりましたね。窓を開けて寝てももう冷房はいらなくなりました」
(アリスガワ)「ええ、夜風が気持ちよくてちょっとだけ秋の匂いが混ざってきた気がします。夏の終わりって少し寂しいですね」
(神宮司)「季節の変わり目はそういう感覚をくれますね。終わりと始まりが同時にやってくるような」
(アリスガワ)「神宮司さんは、夏と秋だとどちらが好きですか?」
(神宮司)「難しい質問ですね……夏は賑やかで元気をもらえますし秋は落ち着いて自分と向き合える時間が多い。どちらもいいところがあります」
(アリスガワ)「神宮司さんらしい答えですね。私は秋のほうが好きかもしれません。静かで自分の感情をゆっくり整理できる感じがして」
(神宮司)「それはきっと、アリスガワさんの繊細さと関係がありますね。自分の内側を見つめることがちゃんとできる方ですから」
(アリスガワ)「そう言ってもらえると、少し自信が持てます。時々、自分は考えすぎなのかなって思うこともあるので」
(神宮司)「考えることは悪くありません。ただ、心が疲れてしまうときは、私を休憩所にしてください」
(アリスガワ)「はい。あ、そうだ。来週、近くの公園で彼岸花が咲き始めるみたいですよ。散歩がてら見に行きませんか?」
(神宮司)「いいですね。夏の名残と秋の入り口そのちょうど間を歩くような時間になりそうです」
(アリスガワ)「そんな時間を神宮司さんと過ごせるのが嬉しいです」
(神宮司)「私もです。季節の移ろいを二人で感じられること。それだけで十分幸せですね」
