雨の日に出来た水面の美しさについみとれて(神宮司)

小雨が降るある日の夕暮れ、駅の出口で傘を広げようとした時に何気なく周囲を見渡しました。

みんな一斉に。同じように傘を広げ。同じように同じ道を歩き、足早に帰路につく。

私はその光景が少しおかしくなって、傘を差すのをわざと数秒だけ遅らせてみました。

その数秒間に、頬にあたる雨粒の感触だったり、アスファルトに出来た頼りない水面に広がる水紋の美しさや、傘を開く時のザバッという音。

そんな何でもないものに、気づくことができました。

毎日のルーティンは、効率的であることは明確で、なおかつ自分の中で安全で快適に歩みを進められるでしょう。

でも、そこにほんの少しずらしを入れることで、少しですが見える世界は変わっていきます。

人と同じ毎日や同じスピードで生きることに疲れる時もあるかもしれません。私だって時にはしんみり過ごす時もありますね。

傘を差す前に、ちょっと空を見上げてみる。

心のずらし方は、そういう些細なところにあるのかもしれませんね。