パニックと距離

夜の部屋は昼よりも少しだけ広く感じられました。

アリスガワ「なくなってくれたらいいのにと願ってしまいます」

神宮司「なくそうとするとかえって名前を呼んでしまいます」

アリスガワ「じゃあどうすればいいんでしょう」

神宮司「少し離れた席に座らせておくんです」

アリスガワ「同じ部屋にいてもいいんですね」

神宮司「ええ。追い出さないほうがきっと騒ぎませんよ」

部屋の隅に静かな影がありました。